四国三大祭り・日本三大喧嘩祭り「新居浜太鼓祭り」が昨日閉幕しました。
今年も「鉢合わせ」が行われけが人が出る事態となりました。
また今日から1年がスタートとなります。
来年はどのような結果になるのでしょう?
■新居浜太鼓祭りの基礎知識(新居浜市市政施行70周年記念誌より)
1.起源
太鼓台の起こりがいつであるかはっきり答えられる資料は、現在のところ確認されていません。
地域の伝承によると、祭礼の際、神輿に供奉する山車の一種だと伝えられています。
豊年の秋を感謝して氏神に奉納していたもので、その起源は平安時代とも鎌倉時代ともいわれています。
「太鼓台」が記録の上で出てくるのは、江戸時代後期の文政年間(1818~1830)です。
2.発展
別子銅山の開坑により産業が発展し、地域経済が発展してきた明治時代中期頃から急速に大型化。
飾り幕はより、豪華に、天幕は膨らみを持ったものを付けるようになりました。
太鼓台が大型化し、飾り幕が豪華になるということは、その建設費用や太鼓台を担ぐかき夫のパワーが多く必要になります。これらの問題を克服し、数多くの改良を重ねて現在に至っていることは地域の「財力」と「腕力」の二方向から発展したといえるようです。
3.現在
新居浜太鼓祭りは、市内を大きく9つの地区(川西・川東西部・下郷 又野 松神子・川東・船木・角野・泉川・中萩・大生院)に分けて運営されています。
開催期間は10月15日~18日です。
また地区を越えてのかきくらべを「統一寄せ」といいます。全地区の太鼓台が一斉に集合することは極めて珍しく、過去に3回しか行われていません。平成27年現在、太鼓台の数が53台になりました。
4.太鼓台の構造と名称
高さ…約5.4m・長さ…約11m・幅…約3.4m・重さ…約2.5~3.0t
天幕=宇宙を示し、紅白は太陽の輝きを示すといわれている
房=雨を示すといわれている
くくり=雲を示すといわれている
太鼓の打ち方=「ドン・デン・ドン」が基本
かき夫の掛け声=「チョーサージャー・チョー(イト)セイジャー」
「ソーリャ・ソーリャ」「ソーリャ・エイヤーエイヤー・ヨイヤサーノサーサー」
※「チョーサ」は「太鼓」という意味。